【FC】星をみるひと

●データ

知る人ぞ知る伝説のクソゲー。あまりに理不尽なゲームバランスは、マンガ「ドギばぐ」(作・柴田亜美)でネタにされたり、ファミ通では「最初に会う敵にすらまるで歯が立たない」「最初から何も出来ずに投げ出す人、多数」などと言われたりと今もクソゲー界の歴史の頂点に輝いている。

●ストーリー

未来のある場所に、「みなみ」という少年がいた。彼には、そこがどこかも自分が誰なのかも分からなかった。しかし、彼を目のかたきにおそいかかるものたちがいる。メカニックなロボット・軍隊であるガードフォース・攻撃本能しかない異様な生物・超能力者狩りをするデスサイキックたちが、彼を見つけるといきなり攻撃してくるのだった。なぜなら彼は超能力者であるから。…………

彼らのいる巨大都市"アークシティ"では、その都市の管理を"クルーIII"と呼ばれるコンピュータが行っていた。"クルーIII"は、より完全な都市管理のため居住者の心の中まで干渉していて、わずかでも、都市に有害な心がめばえた居住者に対して絶えず矯正を行っていた。このシステムをマインドコントロールといい、その効力は"クルーIII"自身の存在も忘れさすほど強かった。しかし、ごく一部の人々にはマインドコントロールがきかないのがわかった。そこで"クルーIII"は、その人達を"サイキック"となづけてサイキック狩りをはじめた。サイキックは、捕らえられアークシティに連れ去られた。そこに、取り残された4人の子供がこのゲームの主人公である。(マニュアルによる)

後でも触れますが、このストーリー、まるでゲーム中に説明がありません。よって、私のように中古で説明書無しで手に入れたような人間には、全くストーリーが理解できません。この時代としてはかなり独創的で良い世界観なだけ、惜しい所です。

●レビュー

このゲームのクソっぷりを表すには、ソレはもう多大な文章量が必要になってしまいますので、今回は箇条書きでこのゲームの良い所と悪い所を述べていきたいと思います。……悪い所ばかり多いんですが。

悪い所
・オープニングも何も無しにいきなりゲーム開始。ストーリーの説明全くなし。
・移動速度が強烈に遅い。ドラクエの半分程度。
・マップの繋がりが非常に適当。遠く離れた洞窟から出ると最初の村に戻ったりしてくれます。
・ゲーム開始直後最初に会う敵にすら全く歯が立たないという最凶のゲームバランス。
・ほとんどの行動に全くキャンセルが効かない。一度選んだらそこまで。
・レベルアップの合図が効果音のみ。
・レベルアップによるHPのインフレっぷりがハンパじゃない。レベル5にしてキャラのHP1000を超えるのに対して、相手は100を超えるダメージを絶対に与えてこない。後半はこの調子で10000を軽く超える。……のに、物理攻撃で与えられるダメージはほぼ固定で、さいこ力(MP)が切れてかつ物理攻撃が効かない相手の場合そこでジエンド。戦闘から逃げるコマンドが存在しないため、何時間やっても終わってくれません。
・何故かキャラごとにお金を持つ財産固有制を採用。受け渡しなど不可能。
・どこで何をすればいいのか全く分からなくなるあまりに不親切な内容。
・海も越えれば壁も越える。マップの障害物を全く無視した移動が可能なわけの分からない設定。
・宝箱などという洒落たつくりはまるでなし。ストーリー進行上必須になるようなアイテムすら何の変哲も無い床に置いてある不親切さ。気付くわけが無いという。しかも手に入ったときに効果音がなるだけ。有り得ない。
・カタカナフォントを用意しているにも関わらず横文字を全てひらがな表記。読みづらいったらありゃしない。(例:ひっと力=ヒット力(HP))
・パスワードを使って復帰するとくすりのもとなど一部のアイテムが消滅。
・全くノーヒントのくすりの調合法。後半は必須になるのに、そのくすりを引き当てる確立は1/1000、つまり0.1%。
・10秒で終わるあまりにあっけないエンディング。スタッフロールすら流れない。
結論:ユーザーライクの姿勢などカケラも無い。明らかに自分でプレイしてなさそう。

良い所
・ストーリーや世界観がワリと秀逸。もっと前面に押し出して欲しかった所です。
・レベルアップによりキャラの外見が変化したり、微妙にマルチエンディングを採用していたりと、斬新な試みが多い。
・微妙に自由度が高い。極端な話、4人いる仲間の2人だけで全クリする事も可能。
・このころとしては意外と音楽が良いほう。
結論:発想自体は悪くなかったりする。この頃のソフトとしては結構よいほう。SF好きな人に取ってはストーリーも楽しめると思う。

●総評

「このゲームに5300円は犯罪」。……ともかく、悪い点で述べた所が無ければ、いや、少しでもユーザーのことを考えたゲーム作りをしていてくれれば、このゲームもクソゲーといわれることは無かったのかもしれない。微妙に悔やまれる所である。……とはいえ、このソフトがRPG史上最凶のクソゲーであるのは紛れも無い事実ではあるが……。

実際、全クリするのに、ここまで疲れたというかやる気の削がれるゲームは初めてでした。苦痛以外の何者でもない……。とか言いつつ弟と共に『星をみるひと』に3日間どっぷりハマってたアホでした(笑)。

[ 2005/7/31 17:11 | 魁!クソゲー列伝! | comment(0) | trackback(0) ]

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